韓国政府、安全診断受けないBMW車に初の運行停止命令…所有者は反発
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.15 09:42
火災事故が続いているBMWのリコール対象車に対し、過去初めてとなる運行停止命令手続きが始まった。市・郡・区でBMW車の所有者に個別に発送した命令書が到着すればすぐに効力が発生し、緊急安全点検を受ければ運行停止命令が解除される。ほとんどの命令書は来週初めに到着すると予想される。
金賢美(キム・ヒョンミ)国土交通部長官は14日午前、政府ソウル庁舎でこうした内容の「BMW車両運行停止決定関連の国民向け談話」を発表した。金長官は「13日0時現在、リコール対象車10万6317台のうち安全診断を受けていない車は25%程度の2万7246台」とし「国民の安全を守るため緊急安全診断を受けていない車に対し、自動車管理法37条に基づき、点検命令と同時に運行停止命令を発動することを市長・郡守・区庁長に要請する」と明らかにした。現行法上、車両に対する点検命令と運行停止命令権限は市・郡・区が持つ。また金長官は「リコール対象の所有者は不便ではあっても、より大きな事故を防げるように積極的に協力してほしい」とし「BMW側は所有者が望む場合、無償レンタルなど便宜の提供も支障なく履行し、最近提起されているすべての疑惑に対しても責任感を持って明確に答えるべき」と促した。
さらに懲罰的損害賠償制度の実効的強化、欠陥隠蔽および遅いリコールに対する厳正な処罰など、自動車安全制度全般に対する改善法案を用意すると伝えた。