韓経:米中のパワーゲームに食い込んだ金正恩氏…韓米朝首脳会談に「中国変数」突出(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.28 10:58
中国としても米国トランプ政府を牽制するカードとして北朝鮮を活用する可能性が高い。光云(クァンウン)大学のシン・サンジン教授は「26日、中国官営環球時報が社説で『米国が台湾と南シナ海カードとして貿易戦争で攻撃してくる可能性があるが、我々は韓半島(朝鮮半島)など国際舞台でも米国の各種カードを牽制する能力がある』と明らかにしたのが重要なヒントだった」と指摘した。長期執権の土台をつくった習主席が米国の外交安保ラインと強くぶつかりながら北朝鮮をテコに使う可能性があるという分析だ。北朝鮮も米朝首脳会談に先立ち、最も信じられるパートナーである中国を通じて外交的、経済的突破口を見出すために乗り出したと見られる。
金正恩氏の訪中を機に北東アジア地域を取り巻き米国と中国間のパワーゲームがより一層激しくなると予想される。北朝鮮と中国に米国は窮極的に「共通の敵」に他ならないためだ。中国はこれを契機に「双中断(北朝鮮の核・ミサイル挑発中断と韓米の軍事合同演習の同時中断)」、在韓米軍の撤収などをより一層強調すると見られる。