「ここって本当にガソリンスタンド?」…複合サービス空間と複合エネルギー空間に変身=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.07.29 16:40
ガソリンスタンド減少の主な原因は乱立に伴う収益性の悪化だ。ガソリンスタンドは1995年にガソリンスタンド間の距離制限撤廃後に増え始め、適正水準である8000カ所を1997年にすでに越えた。加えて2011年に倹約ガソリンスタンドの導入まであり価格競争がさらに激化した。2015年に産業通商資源部が発表した「ガソリンスタンド経営実態診断および競争力強化方案」によると、2008~2013年間の一般小売業の平均営業利益率は8.3%を記録していた反面、ガソリンスタンドは2.9%にとどまった。韓国ガソリンスタンド協会は、ガソリンスタンド経営の実態調査の結果、ガソリンスタンド1カ所につき年間営業利益が3800万ウォン水準だったと明らかにした。ソウル市広津区(クァンジング)でガソリンスタンドを経営しているキム・ジンチョルさん(51)は「ガソリンスタンド1カ所つくって経営するには10億ウォン以上かかるが、毎月の収益は300万ウォンにならない」としながら「賃貸料や人件費などは大きく上がったが、ガソリンなどを売って残るマージンは10年前も今も大きく変わっていない」と訴えた。
このような事情のために、ガソリンスタンドの変化はより一層加速する見込みだ。特に、環境規制に伴う燃費の改善で自動車1台あたりのガソリン消費量が減っていることに加え、電気・水素自動車の増加で車両の燃料が多様化している。韓国自動車産業協会によると、自動車1台あたりの年間ガソリン消費量は昨年基準1159リットルで12年ぶりに最低値を記録した。