韓国、憲政史上初の“首相留任“…野党「意地の人事の極致」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.27 08:30
朴槿恵(パク・クネ)大統領が26日、鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相の辞表を返却し、留任を決めた。鄭首相が4月27日に旅客船セウォル号惨事の責任を取り辞表を出してから60日ぶりだ。朴大統領はセウォル号惨事後、国家大改造に着手するとして首相交代方針を明らかにし、後任の首相候補の物色を始めたが、安大熙(アン・デヒ)、文昌克(ムン・チャングク)候補が相次いで辞退したため、鄭首相の留任というカードを取り出した。
尹斗鉉(ユン・ドゥヒョン)広報首席秘書官は「大統領はセウォル号事故後、国家改造を手がけ、国民の安全システムを作る約束をした。このため至急推進すべき国政課題が山積している」とし「こうした状況をこれ以上放置できず、苦心の末、鄭首相の辞表を返却し、首相として使命感を持って献身するよう求めた」と発表した。
大統領が辞意を受け入れて交代を決心した首相を留任させたのは憲政史上初めて。朴大統領の決定は政治的波紋を呼んでいる。青瓦台(チョンワデ、大統領府)は鄭首相の留任が苦肉の策から出たという点を浮き彫りにしている。短い期間に完ぺきな検証を通じて新しい候補を選ぶのが事実上難しいという結論を出したというのが、青瓦台関係者の説明だ。