中東の富国カタールの有名建設企業のＣＤＣが、北朝鮮労働者９０人を集団解雇したとボイス・オブ・アメリカ（ＶＯＡ）放送が７日報道した。

ＶＯＡは在カタール北朝鮮大使館とＣＤＣ側の会議録を入手してこのように伝えた。集団解雇の理由の１つは、北朝鮮監督官が労働者に１日１２時間以上の労働を強要したということだ。こうした状況の中で最近ではＣＤＣ作業現場で北朝鮮労働者１人が亡くなる事態まで発生したとＶＯＡは伝えた。

ＣＤＣはまた北朝鮮労働者に提供される食糧が基準以下で、工事現場での保健・安全関連手続きがまともに守られておらずカタール当局と摩擦を生じていると会議録で不満を表わした。

ＣＤＣ側は当初、北朝鮮労働者１９２人全員を一括解雇しようとしたが、北朝鮮側の要請で９０人だけ解雇することにしたとＶＯＡは伝えた。ＣＤＣは会議録で「酒を製造したり飲んだりして交通関連法に違反したり現場の資材を盗むケースを含めて不適切な行動をするのも直ちに解雇理由となる」と明らかにして、該当理由が発生したことを示唆した。

現在カタールには３０００人を超える北朝鮮労働者が建設現場で働き外貨稼ぎをしている。彼らは北朝鮮対外建設指導局傘下に所属している。