<Mr.ミリタリー>北朝鮮が核武装国なったのに…非核化交渉は引き続き疑問符(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.09 16:02
北朝鮮の遠心分離機はイランのものより新しい。イランの遠心分離機2万基のうち1万9000基は1世代級のP1型だが北朝鮮はマルエージング鋼で作った2世代(P2型)を保有している。1分あたりの回転数が9万回のP2型遠心分離機はパキスタンから提供された。イスラエル情報機関出身の専門家によると、北朝鮮-イラン間の取引はパキスタンのブットー首相が1993年秋に金日成(キム・イルソン)主席に会ったことから始まった。パキスタンは1993~94年の間に北朝鮮にP1型遠心分離機20基とP2型4基を提供した(イスラエルディフェンス紙2017年7月6日付)。北朝鮮はその対価としてパキスタンにノドンミサイル技術を提供したという。この技術でパキスタンが開発したのがガウリミサイルだ。パキスタンはその後、遠心分離機をイランとリビアにも提供した。
情報当局によると、北朝鮮が生産したHEUは昨年までで750キロ水準だ。また、ドイツのオコ研究所(Oko-Institut)の推定ではHEUを毎年300キロ以上生産することができる。この計算通りなら、北朝鮮は2020年までHEU1650キロを手に入れることになる。このHEUで爆発規模20キロトン級の核弾頭を作ればHEU損失率(30%)を勘案しても128発(1発=HEU9キロ)だ。これにすでに完成しているプルトニウム弾20発を加えれば北朝鮮が保有する核弾頭は計算上140~150発になる。北朝鮮の核弾頭数が英国(215発)に続き世界6~7位に急浮上する。北朝鮮核弾頭の中には水素弾もあると考えられる。北朝鮮がほぼ完全な核武装国になるということだ。