円安でも「コスト上昇」…輸入化粧品また値上げ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.05 15:33
海外化粧品・ブランド品が人気品目を中心に次々と値上がりしている。 特に、昨年以降ウォン高が進んでいる状況でだ。 ウォン安になるとそれを理由に値上げし、ウォン高になった現在は「コスト上昇」を理由に値上げしているのだ。 韓欧、韓米自由貿易協定(FTA)妥結による関税引き下げも、こうしたブランド品の価格には影響を与えていない。
P&Gの化粧品ブランドSK-IIは今月1日からブランド全製品のデパート・免税店・機内化粧品販売価格を平均3%引き上げた。 SK-II製品のうち最も人気がある「フェイシャルトリートメントエッセンス」は150ミリリットル基準でデパート販売価格が16万5000ウォンから17万5000ウォンに、215ミリリットルは18万9000ウォンから19万9000ウォンに5.2%上がった。 同じブランドの「セルミネーションエッセンス」(50ミリリットル)は22万9000ウォンから24万3000ウォンへと6.1%上がった。 SK-II製品はすべて日本で生産されている。 韓国P&Gの関係者は「円安になったが、原材料費・人件費がともに上昇し、これを反映せざるをえない」と主張した。
スイス化粧品ラ・プレリーも今月1日、スキンケアの全製品の価格をデパート・免税店で同時に引き上げた。 「セルラー・アイクリーム・プラチナム・レア」は44万ウォンから45万8000ウォンに、「エッセンス・オブ・スキン・キャビア・アイ・コンプレックス」は17万5000ウォンから18万1000ウォンに値上がりした。 一部の海外化粧品企業はデパート価格は引き下げ、免税店価格だけを引き上げた。 ロレアル・パリ、ランコム、ヘレナルビンスタイン、ベネフィット、エスティローダーなどが価格を最高3.5%引き上げた。 業界関係者は「ウォン高のため免税店の価格が相対的に安くなると、デパート価格を引き下げる代わりに免税店価格を調整したとみられる」と述べた。