韓経:【コラム】金正日と金正恩の対話
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.08 11:23
北朝鮮の核兵器開発は韓国戦争(朝鮮戦争)直後にさかのぼる。米国の外交文書によると、金日成(キム・イルソン)主席は戦争中「米国がいつ核爆弾を使用するか分からない」と不安を感じた。1954年に「核兵器防衛」組織を設置した後、科学者を当時のソ連に派遣して核兵器製造技術を習わせた。1962年に平安北道寧辺(ヨンビョン)に原子力研究所を設立した。金日成主席は「核は我々を守る正義の宝剣」とし「必ず核兵器を開発すべき」と指示した。この言葉が遺訓となり、息子の金正日(キム・ジョンイル)総書記、孫の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に引き継がれた。
金正日と金正恩の核兵器に対する見解は2017年に出版された『野戦列車』にそのまま表れている。この本は金正日が2011年初めから同年12月17日に死去するまで地方出張に使った野戦列車と、執務室で金正恩と交わした対話を記録したドキュメンタリー性の小説だ。