【コラム】女性たちはあまり腐敗しないのか=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.30 17:12
#違う
それでも無条件に女性たちの腐敗が少ないと決めつけるのは難しい。韓国を見るだけでも「金英蘭」氏がいるかと思えば最近は不正請託と元官僚待遇の代名詞として浮上した部長判事出身の「崔有晶(チェ・ユジョン)」弁護士もいるではないか。これまで男性ほど出世できず機会がなかっただけで、もし機会さえあったら女性たちも同じだったという懐疑論は侮れない。また女性指導者が多いほどきれいな国になると言ったが、いったいなぜ私たちよりも先に女性首脳を輩出して女性議員の割合もはるかに高い東南アジア諸国が依然として腐敗の汚名をそそぐことができないのかという反論も提起されそうだ。ちょうどこの問題については米国ライス大学とエモリー大学の研究陣が数年前に糸口を提示したことがある。研究陣は女性が男性よりもリスク回避指向が大きいだけだと説明する。言いかえれば肝が小さいので、ばれる確率が高い場合にはわいろを受けとることを躊躇するということだ。それで北欧のように腐敗が摘発される余地が大きい民主社会では女性たちの清廉度が目立つ一方、東南アジアのように権威主義的な社会では格別な差はあらわれないという主張だ。