<Mr.ミリタリー>新年の北朝鮮の核脅威・平和攻勢2つのシナリオ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.29 14:54
2017年は北朝鮮が核・ミサイル能力を画期的に発展させた一年だった。北朝鮮は太平洋戦争当時に広島に投下された原子爆弾リトルボーイの16倍にのぼる威力の水素弾を実験し、米国本土を打撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射にも成功した。国連と米国をはじめとする国際社会が北朝鮮の核・ミサイル開発を抑止するための各種制裁措置を取ったが、効果はなかった。2018年の韓半島(朝鮮半島)の安保版図はどう変わるのだろうか。
来年は北朝鮮の核・ミサイルをめぐる韓半島の緊張が最大化する兆候が表れている。北朝鮮はすでに核兵器の生産に入っていて、来年初めには一次的に10発前後の核兵器を保有する見込みだ。その場合、韓国と日本が射程圏に入るノドンミサイルなどに核弾頭を搭載して威嚇するとみられる。米国に到達するICBMも近く完成する可能性が高い。韓国、日本に続いて米国までが北朝鮮の核の脅威を受ける状況となる。北朝鮮の核武装意志とこれを阻止しようとする国際社会の物理的な葛藤が避けられないということだ。世宗研究所が最近出した「2018情勢展望-韓国外交・安保・統一ホットイシュー20」に基づき、韓半島をめぐる新年の安保情勢を予想してみる。