<魅力コリアレポ>(3)大韓民国ブランドを育てよう…中国域外の「人民元ハブ」狙え
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.21 15:57
イタリア化粧品メーカー「インターコス(intercos)」は昨年末、板橋(パンギョ)テクノバレーに研究開発(R&D)センターを開いた。ロレアル・シャネル・ディオールなど世界的ブランドにカラー化粧品を供給する会社として、この分野での占有率は世界1位だ。インターコスが韓国にR&Dセンターをつくったのは中国市場を狙っているからだ。ところがこの会社はすでに2001年に中国現地法人と工場を設立した。それでもあえて韓国投資を決めた理由は何か。キム・ワンベ韓国法人代表は「中国市場で優れた競争力を見せた韓国の化粧品産業と協力するためのもの」と説明した。かつて中国に建てた工場が輸出拠点だとすれば、韓国のR&Dセンターは中国の内需市場を攻略するための足がかりということだ。大陸を魅了した韓流と化粧品の力が韓国を「アジアのビューティーハブ(hub)」へと新たに出させたのだ。
国家と都市、産業の魅力は全世界から人とお金を引き寄せる。これはハブを作る。その頂点であり最も進化した形態が「金融ハブ」だ。代表的な高付加価値サービス業である金融が花開けば、世界中から人材と資金が集まり、教育・医療・文化の分野で多様な雇用も生まれる。ニューヨーク・ロンドン・シンガポール・香港など最も競争力があり、魅力的な都市が共通して書き続けてきた「成功方程式」だ。