1秒…まばたきする間に服が乾く=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.15 13:39
大学卒業後、コーロンに入社し新素材開発などを担当した彼は、1999年にソウル・道谷洞(トゴクドン)で社員1人とともにベンテックスを設立し、事業を展開し始める。創業後に彼が最も注力したのは研究開発だ。社員の4分の1ほどを研究開発人材にするほど積極的に投資したおかげで、ベンテックスが保有する特許は70件を超える。これをベースに毎年新素材を開発し発表会を開いている。
ベンテックスが開発した「アイスフィル」は、汗をかくと体温を下げる機能を備えた素材だ。反対に「メガヒート」は汗を発熱エネルギーに転換して熱を出す。服の片面は日光を浴びると暖かくなり、反対側は日光を反射して涼しくするリバーシブルジャケットも発売した。服をそのまま着れば温度が上がり、裏返して着れば温度が下がるものだ。このほか羽毛に代わる光発熱充填材、汗が出ると自然に形態が変わり最適な着心地を与える繊維、紫外線や体温により色が変わる繊維などを商用化した。最近では保湿・美白効果だけでなく紫外線遮断効果を持つスポーツマスクパック、アトピー緩和などの効果を持つバイオ繊維も開発した。これまで積み重ねた繊維開発のノウハウを衣類以外の多様な製品に組み合わせて繊維産業の境界を乗り越えているのだ。