韓国で車両火災により「カーフォビア」拡散…BMWの駐車制限も
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.14 15:37
会社員のパク・ジョンウンさんの家族は今月初め、婚家のある全北全州市(チョンブク・チョンジュシ)へKTXに乗って行った。幼い娘(7歳)もいて常に車で行く所だ。だが、最近は1時間以上かかる「長距離運転」はほとんどしない。朝には真昼の最高気温を確認するのが習慣になった。37度以上になると車を最初から家に置いて出かける。わずらわしくても地下鉄に乗る。彼の家は野外駐車場だけが備えられているマンションなので陰に止めようと駐車場を何回も回る時もある。パクさんは「猛暑でエンジンが過熱され、火事が起こる想像をしたりする」としながら「地下駐車場があるマンションに引っ越ししなければならないのではないかという気もする」と話した。
運転者の間で「カーフォビア(Car phobia・車恐怖症)」が広がっている。車両の火災事故が相次いでいるからだ。一部の運転者は「車の始動をかけるのが怖い」と訴える。ソーシャル・メディアには「(車両火災が)猛暑のためだ」という確認されない推測から「ある子供がBMWを見て『消防車、怖い』として泣いた」という目撃談まで掲載されている。消防庁によれば、車両の火災件数は今年上半期(1~6月)2501件に達する。先月1日から今月12日まで635件だ。防火、交通事故、運転者の不注意など(635件中約155件)運転者が起こした原因より電気・機械・化学的原因など(約380件)車両の欠陥と疑われる火災事故がさらに多い。気温が40度に迫る記録的な猛暑が火災を誘発したという見方もあるが、車両の火災は夏より春にさらに頻繁に発生する。消防庁によれば、昨年の月別車両火災発生件数は5月(474件)・4月(451件)が8月(430件)・7月(426件)より多かった。