韓国最大野党の新代表「THAAD配備問題、議員らの衆論に従う」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.30 15:13
野党「共に民主党」の秋美愛(チュ・ミエ)新代表が公式日程の初日から朴槿恵(パク・クネ)大統領と対立した。「建国節法制化」など与党の歴史認識を問題視しながらだ。しかし強硬策ばかりではなかった。秋代表は高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備については「反対の所信に変わりはないが、反対の党論を採択するかどうかは議員ら衆論に従う」と述べ、一歩退いた。青瓦台(チョンワデ、大統領府)と与党を相手に強い野党を追求すると同時に、安保分野では「授権政党」の姿を考慮した「ツートラック路線」を見せた。
秋代表は29日、国会で開かれた最初の最高位会議で、「朴槿恵政権が残念なことに大韓民国の正統な臨時政府を否定しようとしている」とし「我々の歴史を否定することであり憲法を否定することだ」と述べた。与党が推進する「建国節法制化」に対する発言だった。続いて「大韓民国を2つの国民に分裂させるのではなく、国民統合に進まなければいけない」とし「朴大統領が連続で3回も出席していない5・18光州(クァンジュ)民主化運動記念式、李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵政権の8年間に一度も訪問しなかった済州(チェジュ)4・3犠牲者追悼式に出席することを望む」と述べた。朴大統領はこの日、金在原(キム・ジェウォン)青瓦台政務首席秘書官を通じて秋代表にお祝いの花を送った。
秋代表はTHAAD問題について、党代表当選後から「反対党論を明確にする」と述べてきたが、こうした態度に変化を与えた。秋代表はこの日、中央日報との電話で、「6年間、国際大学院で外交・安保をテーマに講義をしたが、THAAD配備に反対する私の所信に変わりはない」とし「しかし党論は議員の意見を集めて決めるものであるため、2日の議員ワークショップで決まるだろう」と述べた。秋代表は「外部専門家を迎えて公論の場を開き、関心がある議員が判断する機会を与える」とし「私の意見通りに貫徹するのではなく、院内代表が主宰する議員総会で党論を決めればそれに従う」と話した。