【時論】韓日関係を国内政治に利用するな(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.19 10:09
韓日関係が国交正常化以降で最悪だとして心配している。そうではない。1973年の金大中(キム・デジュン)拉致事件とその翌年の文世光(ムン・セグァン)事件当時には国交断絶まで言及されるほどだった。文世光事件とは親北朝鮮在日同胞の文世光が8・15光復節(解放記念日)の記念式会場で陸英修(ユク・ヨンス)女史を狙撃・殺害したことだ。
そのようなことがあったが両国は今は近い隣国だ。両国間には毎年500万人の人的往来と900億ドルの交易が成り立っている。日本は韓国の3番目の交易相手国であり、韓国が生産する主な工業製品の核心部品を提供している。韓流芸能人が日本で歓迎され、ソウルの街中には日本食の飲食店が並んでいる。隣接した近隣諸国の間には、通商・漁業・文化・移民・麻薬取り締まりなどどんな問題でも起こりうるのが当然だ。ただし賢明な隣国ならば、異見と問題を解決する知恵をうまく探し出さなければならない。数百年間絶えず戦争してきたフランスとドイツが第2次世界大戦後に協力関係を発展させた事例は見習うに値する。