【時視各角】いつまでカモとして生きるのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.20 11:01
ここまで来れば消費者をカモ扱いしていると企業と政府のせいばかりにすることはできなさそうだ。消費者自らカモであることを認めているからだ。わずか4カ月前のことだった。ドイツのフォルクスワーゲンのディーゼル車排出ガス不正スキャンダルで世界が大騒ぎとなった。世論は沸き立ち、消費者もこうした企業の詐欺は懲らしめるべきと声を高めた。
ところがその後韓国市場の事情を見れば虚しいことこの上ない。韓国市場でフォルクスワーゲンのディーゼル車はスキャンダル以前の昨年8月に5898台が販売された。ところがスキャンダルが起きた後の10月は3111台と停滞したが、11月には7585台、12月にも5191台と再び好調を見せた。米国では8月に8688台だったがスキャンダル後は大幅に減り12月は76台だった。
ドイツでも昨年フォルクスワーゲンの販売台数は前年比4.8%減った。ポルシェが18.6%増加とよく売れグループ全体の販売は4.4%増えたがドイツ市場の増加率5.6%を下回った。これに対し韓国市場ではフォルクスワーゲンが16.0%、アウディが17.7%増加した。割引と無利子分割払いなどのプロモーションに消費者が熱狂的に答えた結果だった。