【コラム】FTAは韓国経済の成長板

【コラム】FTAは韓国経済の成長板

2015年01月30日14時46分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「五日市が立つ。一人二人と人々が集まり、荒涼だった場所に活気が生まれる。笑って騒いで見物し、駆け引きしながら物を売り買いする。死んでいた空間が新たな生命を得るように生き返って生態の場となる」

  「トレンドハンター」金蘭都(キム・ナンド)教授が昨年消費トレンドに挙げた「場の経済」・「場の力」だ。場の経済は、売り買いする者の区分も市場の境界線もない。新たな市場をつくるために“ござ”を敷きさえすればよい。地域に市が立てば人々が集まって活気を帯びるように、“場”さえ準備すれば人々やアイデア商品、技術が自由に集まってくる。そこから予想できない収益とシナジーが創出される、まさしく「場の力」だ。

  場の経済は消費市場だけでなくグローバルな通商市場でも自由貿易協定(FTA)という名前で力を発揮している。FTAは従来の通商の枠組みを完全に越えて韓国経済に新たな“ござ”を敷いた。2000年代初期にはFTA後発走者だった韓国は、昨年だけでも中国・オーストラリア・カナダ・ベトナム・ニュージーランドなど5カ国とFTA交渉を妥結して世界52カ国とFTAを締結するに至った。これに伴い、大韓民国の経済領土は世界GDP(国内総生産)の73.5%まで拡大し、チリとペルーに続き世界3位に上った。

  死んでいた空間が新たな生命を得て生態の場となるように、韓国経済はFTAを通じて少しずつ活力を取り戻しつつある。中国の成長鈍化、円安などの厳しい条件の中でも昨年貿易規模が4年連続1兆ドルを越えたのはFTAの力が大きかった。実際、FTA発効国に対する輸出増加率は7%で全体輸出増加率2.4%と比べて大差を見せている。

  現在、全体交易のうちFTA発効国との交易は38.8%だが、中国・ニュージーランドなど新規で妥結した国家とのFTAが発効すれば、FTA発効国交易比重は61.5%に拡大してFTA効果がより一層大きくなると期待される。

  ビジネスチャンスも次から次へと生まれている。大韓商工会議所によると、企業4カ所のうち3カ所が韓中FTAに対して中国進出の突破口が開かれると期待している。中国との取り引きが全くない内需企業10カ所中6カ所もFTAを活用して交易を推進する予定だと答えた。

  一部ではFTAによる市場開放が内需市場の競争だけを深めるのではないかと懸念している。しかし、自由競争を根幹とする市場で競争の深化はすなわち市場の活力を意味する。活力のない市場は淘汰され、競争しないプレーヤーは敗北する。市場規模が小さくて資源も不足している韓国にとっては貿易の拡大がなければ成長を持続できないという点で進むべき道ははっきりしている。

  「大寒の次には陽春がある」ということわざがある。厳しい寒さの峠を越せば暖かい春がくるという意味だ。長い寒波を耐え抜いた韓国経済は、今、少しずつ回復の兆しを見せている。場の力を持つFTAは陽春が近づく時期を早めてくれるだろう。世界3位という巨大な市場が待っている今、果敢な革新や挑戦、創意的な精神を発揮し、今年一年、大韓民国の地に暖かい春の気配が充満することを期待する。

  イ・ドングン/大韓商工会議所常勤副会長
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