マッチ箱ワンルーム忘れさせる…テラスに取り込んだ空=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.26 16:54
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ワンルームの閉鎖性を打破するために一部の世帯にテラスを配置した6~8階。黒い顔料を混ぜた露出コンクリートは物静かで重厚な雰囲気を演出する。(写真=建築写真家シン・ギョンソプ)
美術館でもギャラリーでもない。名が知れた企業の大層な社屋でもない。ソウル上渓洞(サンゲドン)の蘆原(ノウォン)駅1番出口の前、カフェやオフィステル、ワンルームが集まった8階建てのビルだ。この建物は、建てる前に「計画案の審査」だけでキム・スグン文化財団(パク・ギテ理事長)が授与するキム・スグン建築賞のプレビュー賞を受けた。それだけではない。竣工後は米国の建築賞を3つも受賞した。韓国の2人の若手建築家が率いる小規模設計事務所「N.E.E.D.」が設計した「上渓洞345-1プロジェクト」だ。3月にAIA(米国建築家協会)ニューヨーク支部による優秀賞(Merit Award)を受けたこの建物は、ニューヨーク建築家協会(SARA)賞(Merit Award)、ボストン建築家協会(BSA)による「ハウジングデザインアワード」(2015年1月授賞)を相次いで受けた。
その中でもAIA賞は米国で指折りの建築賞の1つであり意味も格別だ。出品作170点余りの中で「竣工作品」分野で受賞した13チームに米国建築家スティーブン・ホール、リチャード・マイヤー、デンマーク建築家のビャルケ・インゲルス、日本の建築家・槇文彦ら世界的に有名な建築家が名を連ねているという点からだ。韓国の小規模な新生建築事務所が彼らと肩を並べたのだ。