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【社説】繰り返される北朝鮮のGPSかく乱…対策は十分なのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.03.08 10:23
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北朝鮮軍が対南電磁戦に積極的に乗り出し、軍と関連当局の徹底した対応が求められる。北朝鮮は4日、衛星利用測位システム(GPS)電波受信をかく乱する電磁波を発射した。これを受け、首都圏の西北地域で携帯電話の通話品質が低下し、時間が合わなくなるなど、民間被害が生じたと伝えられている。また砲兵の計測装備の一部に一時的な障害が発生したという。

北朝鮮は昨年8月の韓米連合乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)演習当時も、GPSかく乱を試みている。今回も韓米連合キーリゾルブ演習を狙ってかく乱電波を発射したと考えられる。北朝鮮の電波かく乱行為はまだ私たちに深刻な被害を与えていない。しかし最近増えた北朝鮮の対南電波かく乱行為は試験攻撃である可能性が高い。大規模な電磁攻撃の可能性がますます高まると見るべきだ。

 
軍当局は、韓国軍の主要装備は北朝鮮の電磁攻撃に備えて暗号化された通信方式を使用するなど対応し、十分に防護できると主張している。しかし問題は軍装備だけでない。携帯電話が民間通信の主軸に定着して久しい。電波を使った各種金融取引や旅客機の運航も活発だ。こうした活動が北朝鮮の電磁攻撃にぜい弱だというのは、今回の北朝鮮の攻撃で一部の被害が発生した点からも分かる。一部の軍装備も軍事用ではなく商用GPSを使用しており、有事の際にかく乱される可能性が高いという。

北朝鮮の対南電磁攻撃能力がどの程度なのか、正確に把握できていないという。今まで発生した韓国側の被害などから推定しているだけだ。問題は北朝鮮がすでに核爆弾を開発した状態という点だ。核爆弾は爆発の時、強力な電磁気パルス(EMP)を発生させ、軍と民間の装備を使用できなくするという。また北朝鮮は一般EMP爆弾開発のために力を注いでいるという。北朝鮮の電磁攻撃に備えた軍と民間レベルの総合的な対応策が急がれる。


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