【取材日記】葛藤は相変わらず、慰安婦交渉妥結1年
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.28 07:37
今日は韓国と日本の慰安婦問題交渉妥結から1年になる日だ。1年8カ月間の交渉過程と後続措置を現場で見守った立場で、妥結1周年を迎える心情は複雑だ。
12・28合意は、慰安婦問題の解決を首脳会談の前提に掲げた朴槿恵(パク・クネ)大統領の固執で3年近く冷え込んでいた両国関係が解氷期を迎える契機だった。今年11月を基準に前年同月比で日本を訪問した韓国人は18.6%、韓国を訪問した日本人は29.5%増えた。韓日通貨スワップ議論再開決定(8月)にも合意がプラスの影響を及ぼした。
和解・癒やし財団は日本が拠出した10億円で慰安婦生存被害者29人に1億ウォン(約1000万円)ずつ支給した。年内に2人が追加で支給を受ける。被害者46人のうち1億ウォンを受領するという意思を表したのは34人だった。日本政府が「責任痛感」を前提に出した予算で支援が行われるという点で意味が大きい。