【コラム】グーグル会長が平壌を訪問した本当の理由(2)

【コラム】グーグル会長が平壌を訪問した本当の理由(2)

2013年04月02日14時19分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  北朝鮮IT人材のレベルはかなり高いと知られている。平壌科学技術大学の名誉総長を務める朴賛謨(パク・チャンモ)元浦項工大(POSTECH)総長は、北朝鮮のソフトウェア実力はすでに先進国レベルだと話す。平壌科学技術大学生の場合、POSTECHの学生と比較しても全く遜色がないという。ドイツ人が投資して設立した北朝鮮唯一のソフトウェアベンチャー企業ノソテックが最近開発したスマートフォン向けゲームはドイツで人気上位10位内に入った。09年7月に青瓦台(チョンワデ、大統領府)・ホワイトハウスなど韓国と米国の35主要サイトに対するDDoS攻撃が北朝鮮の仕業であることが明らかになり、シリコンバレーは北朝鮮のIT人材に注目し始めた。脱北者のIT関係者によると、北朝鮮はすでに1万2000人以上のハッカー部隊を養成した状態だ。初歩的ながらも人工衛星を自力で打ち上げる科学技術レベルも、米企業家には印象的に映ったはずだ。

  さらに興味深い話も聞いた。金・マグネサイト・レアアース(希土類)など北朝鮮内の主要地下資源開発に関心を持った米企業が多いということだ。米国の代表的な発電設備製作企業ゼネラル・エレクトリック(GE)は北朝鮮に火力発電所を建設する見返りに、金鉱の開発に参加することを推進中という。このためGEの関係者が昨年、北朝鮮を訪問したが、現在は北朝鮮の長距離ロケット発射と3度目の核実験のため交渉が中断状態にある。

  チャンスを見つけて挑戦し、自己責任の下でリスクを乗り越える企業家精神は米国を動かす力の源泉の一つだ。その力は時に政治の壁を崩したりもする。米企業家の目には、北朝鮮は人材と資源の最後の宝庫と映っているのかもしれない。中国が旗を立てる前に手をつけようと焦っているのかもしれない。当分は政治の壁が高いが、冷静に国益を考えて米政府が自らハードルを下げる日がくるかもしれない。

  北朝鮮の20代の若い指導者はすぐにも戦争を起こすかのように騒ぎを起こしている。しかしこれも表と裏が異なる世界の一部なのかもしれない。先日、北朝鮮労働党中央委員会は経済建設と核武力建設を併行することを金正恩体制の新しい戦略路線として採択した。核保有で通常軍事力に追加支出する必要がなくなったため、その資金を経済建設に回すということだ。軍事的緊張の水位調節に入る信号弾と読み取ることができる。米企業家が北朝鮮の人々と平壌で握手する場面を目の当たりに見る日がくるかもしれない。韓国は開城(ケソン)工業団地だけで十分なのだろうか。

  ペ・ミョンボク論説委員・巡回特派員

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