韓経:【コラム】「危機ジレンマ」に陥った韓国政府
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.08 08:49
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は昨年の最後の日、共に民主党指導部との送年昼食会で「韓国社会に『経済失敗』フレームが強力に作動している」と話した。李海チャン(イ・ヘチャン)民主党代表も「守旧・保守勢力が経済危機説を流している」と相槌を打った。経済危機説を保守既得権層の理念・理解・利益同盟、すなわち「陰謀説」と規定してしまったのだ。
このような状況では経済成長率を予想するのも負担にならざるをえない。成長率を楽観的に展望すれば政権支持勢力に、悲観的に展望すれば政権反対勢力に分類されるかも知れないからだ。
国際信用評価会社ムーディーズはことしの韓国の成長率が2.1%に墜落するものと見通した。政府展望値の2.6~2.7%より大きく下回り、政府が経済危機ではないと言いつつ度々引用する潜在成長率さえ大幅に下回る水準だ。ムーディーズが国内機関だったら間違いなく守旧・保守勢力と烙印を押されたであろう展望値だ。