【時視各角】1カ月後の大韓民国(1)

【時視各角】1カ月後の大韓民国(1)

2017年04月13日13時12分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  これはそのまま想像だ。現実には決して起きない。

  2017年5月15日。朝から市場はどうしようもなく混乱していた。株価(KOSPI)は1000を下回ったまま、ウォン価値は1ドル=2000ウォンをはるかに越えた。人々はミネラルウォーターを買い占め、ラーメンを箱ごと買おうとスーパーに殺到した。「北朝鮮への爆撃説、今日米国が北朝鮮に一撃」。戦争の恐怖がこの日、韓半島(朝鮮半島)を支配し始めた。

  文在寅(ムン・ジェイン)大統領は急いで金寛鎮(キム・グァンジン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長の元を訪れた。金寛鎮は朴槿恵(パク・クネ)政府の人物だが、まだ文在寅は国家安保室長を交替させる時間がなかった。内閣も同じ、新政府内閣が発足するには2~3カ月はさらにかかる。光化門(クァンファムン)執務室も完工しておらず、文在寅は青瓦台を臨時執務室として使用中だった。

  「米国が北朝鮮を爆撃する前、必ずわれわれに通知しますよね」。金寛鎮はばっさり言い切った。「一カ月前からこのような話がありました。トランプはどんな手を使ってでも北朝鮮に一撃を加える。『文在寅になれば通知なしで、安哲秀(アン・チョルス)になれば通知して、洪準杓(ホン・ジュンピョ)になれば相談してからやる』と」。

  遠まわしに書いたが、文在寅がその言葉の意味を知らないはずがない。一カ月前のシリア爆撃時は米国が韓国に伝えた。金寛鎮はハーバート・マクマスター国家安保担当大統領補佐官と20分余りにわたって電話会談を行ったという。だが、今回はしない場合もあるということだ。

  「すべては私のせいということか、左派大統領だから」。38%の得票でかろうじて大統領になった。米国の北爆説で洪準杓に20%の票が集まらなかったとすれば、今この席で笑っているのは安哲秀かもしれない。ドナルド・トランプが彼にとっては一番の貢献者だ。だが、就任一週間が過ぎても、トランプから祝いの電話すらもらうことはできないだろう。数日前の就任の挨拶に「南北対話、北朝鮮訪問、開城(ケソン)工業団地再開」という文面を入れたことが禍根だった。こうした言葉がトランプを刺激したかもしれない。「私は入れたくなかったが、参謀が入れろと言い張るから…。ふう。私はなぜ彼らの話を拒絶できないのだろうか」。独り言を繰り返しながら、文在寅は思わず苦笑した。それでも本当に北爆を? 可能性は0.00001%だが、完全に無視することはできなかった。

  

  

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