【時視各角】1カ月後の大韓民国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.13 13:12
これはそのまま想像だ。現実には決して起きない。
2017年5月15日。朝から市場はどうしようもなく混乱していた。株価(KOSPI)は1000を下回ったまま、ウォン価値は1ドル=2000ウォンをはるかに越えた。人々はミネラルウォーターを買い占め、ラーメンを箱ごと買おうとスーパーに殺到した。「北朝鮮への爆撃説、今日米国が北朝鮮に一撃」。戦争の恐怖がこの日、韓半島(朝鮮半島)を支配し始めた。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は急いで金寛鎮(キム・グァンジン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長の元を訪れた。金寛鎮は朴槿恵(パク・クネ)政府の人物だが、まだ文在寅は国家安保室長を交替させる時間がなかった。内閣も同じ、新政府内閣が発足するには2~3カ月はさらにかかる。光化門(クァンファムン)執務室も完工しておらず、文在寅は青瓦台を臨時執務室として使用中だった。