今回の大会で韓国代表チーム２３人の選手の平均年齢は２４．２歳。若い国内派を中心に代表チームを構成した。中国戦でＡマッチデビューしたキム・スンデとイ・ジョンホ、クォン・チャンフン（２１、水原）、イム・チャンウ（２３、蔚山）らは水を得た魚のように勢いよく走り回った。シュティーリケ監督が浦項（ポハン）と光陽（クァンヤン）、蔚山（ウルサン）など各地を駆け回って直接選んだ選手たちだ。

シュティーリケ監督は心理戦の魔術師でもある。ドイツ代表チームとスペインの名門レアル・マドリードに所属して体験した経験を選手団運営に積極的に活用する。２００８年に肺繊維腫で末の息子ミハイルを失ってからは世事を超越したような特有の話法と行動で選手たちを引っ張る。イ・ジェチョル代理は「監督はどんな危機にも揺らがない。むしろ試合当日にはさらに余裕がある」と伝えた。

シュティーリケ監督は東アジアカップを準備しながら具体的な目標を明らかにしなかった。中国戦を控えては「中国が優勝候補だ。韓国は挑戦しにきた」と謙虚な姿勢を見せた。選手の負担を減らし、闘志を引き上げようという計算された行動という分析だ。

シュティーリケ監督はイングランドのアーセナル出身攻撃手パク・ジュヨン（３０、ソウル）を選ばなかった。これを通じて「だれにでも代表チームの扉は開いており、知名度だけでレギュラーを決めない」というメッセージを投げかけた。シュティーリケ監督が直接選んだ選手は９０分間にわたりグラウンドを駆け回った。中国国営ＣＣＴＶの記者は、「韓国選手が中国選手より合計１０キロメートルは多く走っただろう」と話した。

シュティーリケ監督は「日本対北朝鮮戦を会場でしばらく見守った。韓国チームがうまくやったと考える。今大会で優勝できそうだ」と話した。韓国は５日、「永遠のライバル」日本と第２戦を行う。シュティーリケ監督は、「歴史的背景は知っている。しかし政治とスポーツを混同してはならない。われわれはスポーツの側面から最善を尽くすだけ」と話した。


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