ソウル市長選後の韓国政界動向、キーマンはやはり“安哲秀”
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.10.27 10:12
「勝った!」。26日午後8時、ソウル鍾路区安国洞(チョンノグ・アングクドン)希望キャンプ。状況室に設置されたテレビが放送3局の出口調査結果を伝えると、大きな歓声があがった。朴元淳(パク・ウォンスン)候補の当選を予告した結果だった。野党圏の関係者はお互い抱き合いながら喜んだ。無所属の朴元淳候補も民主党の孫鶴圭(ソン・ハッキュ)代表と手を握って勝利の感激を分かち合った。あちこちで「朴元淳」コールが起きた。歓呼は10分以上続いた。
同じ時間、ソウル永登浦(ヨンドンポ)民主党本部事務所の状況室。同じく拍手が起きた。しかし長くはなかった。金振杓(キム・ジンピョ)院内代表ら指導部を構成する人たちの表情はそれほど明るくなかった。「民主党はいま笑う状況ではない。明日からのことを考えれば…」。党関係者はこのように話して苦笑を見せた。
こういう場面が演出されたのは、これから野党圏に‘統合の渦巻き’が起こるためだ。それがどんな方向に展開されるかは不透明だ。「統合に向かう」という総論には野党の誰もが同意する。ハンナラ党との「1対1」の対決構図を作らずには、来年の総選挙・大統領選挙で勝つのは難しいという共感が形成されているからだ。