【社説】韓国の半導体圧迫する中国、韓国政府の対策は見えない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.05 12:58
ますます活力を失っている韓国の主力産業のうちそれなりに持ち堪えているのが半導体だ。これさえも「半導体崛起」の夢を見る中国の追撃で未来を予断できない状況だ。こうした渦中に中国の反独占当局がサムスン電子とSKハイニックス、米マイクロンの半導体3社の価格談合調査に着手した。自国の半導体産業育成に向け外国企業に対する露骨な牽制に乗り出したという懸念まじりの分析が出ている。
最近の中国の半導体への執念は恐ろしいほどだ。米ウォールストリートジャーナルによると中国政府は半導体産業育成に向け3000億元規模のファンド設立計画を立てた。中国は世界最大の半導体消費国だが自給率は10%台にとどまり、毎年2000億ドル規模の半導体貿易赤字を記録している。半導体の自給率を2025年までに70%まで引き上げるのが中国の目標だ。中国が野心的に推進している未来産業戦略「中国製造2025」のためにも半導体は必須なためだ。習近平国家主席も主要行事の時ごとに「天下の人材を集めよ」として先端核心技術の国産化を促している。