文化財不良復元の責任を現場職人に押し付けるとは…=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.10 16:13
このため、主な文化財復元や工事には別途の責任機構を作らなければならないという主張もある。例えば朝鮮時代には、宮廷や王陵などを建設・補修する時に今の国家委員会に該当する「都監」を置いて工事に入る人材や物資などを事細かく管理・記録した。今で言えば首相級の三議政(領議政・左議政・右議政)が都提調を引き受けて工事を総指揮した。長官級である判書は実務責任者である提調をつとめて人材・物資・予算などの責任を負った。彼らの指揮を受ける仕事では、職人は工事の善し悪しに対する責任を負わなかった。
韓瑞(ハンソ)大学のチャン・ギョンヒ教授(文化財保存学)は「崇礼門の復元団長を文化財庁局長がつとめ、不良復元の責任を現場の職人に回すのは、文化財に対する私たちの認識水準をそのまま見せている」として「崇礼門論争の第1次原因は、李明博(イ・ミョンバク)元大統領任期内に工事を終えようと焦った文化財庁長と首相、さらには最高権力者である大統領にある」と話した。