【コラム】自由民主主義が欠けた対北朝鮮政策、韓米亀裂や外交孤立招く
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.31 17:37
第2次世界大戦後、米国が主導した自由主義国際秩序(Liberal International Order、LIO)が揺らいでいる。自由民主主義・法治主義・自由貿易を掲げて全体主義と共産主義の挑戦を克服したLIOは、人類の理念進歩の過程を締めくくり、最終的勝利を収めたかのように見えた。しかし、冷戦期のスパイ小説作家ジョン・ル・カレ(John leCarre)が指摘したように、敗北すべきだった大国(ソ連)が敗れたのは正しいが誤った強大国(米国)が勝利したのだろうか。
過去30年の国際状況は冷戦の崩壊が米国の圧倒的覇権に基づき新自由主義世界化のパラダイムの代わりに新たに構成された国際秩序につながらなければならなかったという主張に重きを置いている。