サムスン電子、ピーク超えたか…株価・業績見通し引き下げ相次ぐ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.20 08:44
勢いに乗っていた代表銘柄のサムスン電子はすでにピークを過ぎたのか。欧州危機が高まり最近株価が120万ウォン台で推移する中、目標株価や予想業績を引き下げるアナリストが現れ始めた。先月までは目標株価引き上げ競争をしていたが、最近は全く雰囲気が異なる。
韓国投資証券は19日、サムスン電子の目標株価をこれまでの195万ウォンから170万ウォンに下げた。同社は今年1月に150万ウォン、3月に165万ウォン、4月に195万ウォンと今年に入ってからだけで3回も目標株価を上げた。同社アナリストは、「欧州財政危機の影響で世界の需要が減り、半導体部門の実績が良くなく、競争会社のバリュエーション(適正企業価値)も落ちるのを考慮して目標株価を低くした」と明らかにした。株価とともに業績見通しも下がった。第2四半期の予想売上額をこれまでの50兆4000億ウォンから49兆2000億ウォンに、営業利益を7兆1000億ウォンから6兆6000億ウォンにそれぞれ引き下げた。
韓国の証券会社で最も高い目標株価200万ウォンを提示した東洋証券もやはりサムスン電子の第2四半期の予想営業利益を下方設定した。これまで第2四半期に7兆700億ウォンの営業利益を予想していたが6兆6500億ウォンに6%下げた。輸出株のサムスン電子の業績に直接影響を与えるウォンの対ドル相場が下落したが、メモリー半導体部門の営業はこれよりさらに振るわないという説明だ。東洋証券のウォン相場見通しは第2四半期に5%、年平均では3%低くなった。だが、為替相場による利益より半導体部門の価格下落がより大きいと分析した。同社アナリストは「第1四半期にDRAMとNANDフラッシュメモリ価格が大きく下がり、DRAM製造原価の節減が予想に及ばなかった」と明らかにした。