<韓国病院火災>違法増築された湯沸室の天井で出火
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.29 09:54
慶尚南道密陽(ミリャン)の世宗(セジョン)病院火災による死者が37人から38人に増えた。現在9人が重体で、さらに死者は増えるとみられる。密陽市内の各葬儀場・合同焼香所には弔問者の行列が続いている。警察は火災の原因と病院の過失について本格的に捜査している。
密陽市によると、昌原(チャンウォン)サムスン病院集中治療室に入院していたムンさん(46、女性)が27日午後10時20分ごろ死亡した。世宗病院2階に入院していたムンさんは火災当時に煙を吸い込んで重体となり、治療を受けていた。世宗病院火災の死者は38人に増えた。また、避難して帰宅したが状態が悪化して病院に行った世宗療養病院の患者1人が軽傷者に追加され、負傷者は151人に増えた。死傷者は計189人。
警察の捜査も進んでいる。27日に事故の原因を「電気ショート」と暫定的結論を出した警察はこの日、3次鑑識をした。警察は3次鑑識の結果、違法増築された救急室内の湯沸室の天井で出火し、階段やエレベーターなど4カ所を通じて建物全体に広がったとみている。手動で作動する非常用発電機は作動したあとが見られず、1、3階では使用された消火器9個が確認された。