1カ月ぶりに再訪韓したアリババ会長、韓国のゲーム・映画市場狙う(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.19 10:33
この日の会合を契機に馬会長は韓流を媒介としたゲーム・映画分野の事業をさらに積極的に進める見通しだ。馬会長は俳優キム・スヒョンとヒョンビン、イ・ミンホのような韓流スターを媒介としたコンテンツ事業に関心を持っているという。ゲーム分野はアリババの韓国市場進出が表面化した分野だ。3月に韓国ゲーム会社パティゲームズと提携を結び今月初めから韓国市場でモバイルゲームパブリッシング事業を始めた。また、今年初めにはカカオ、CJ E&Mなどと接触し事業を議論したりもした。
決済サービスのアリペイも韓国市場を攻略する主要武器だ。アリペイはオンラインウォレットにあらかじめお金をチャージした後で決済する先払い電子決済サービスで、ユーザーは8億人に達する。だが、アリババは単に電子決済市場だけを見て韓国市場に参入するのではないというのが韓国流通業界の分析だ。アリババは韓国企業をアリババのオンラインショッピングモールに出店させることも推進している。カード会社関係者は「アリペイは中国のモバイル決済市場の50%を占めている。相対的に規模が小さく関連技術も確保できなかった韓国の決済代行会社は市場を奪われるほかない」と説明した。
ところがアリババのこうした動きを不安に見る見方もある。9月にニューヨーク証券取引所に上場するためやや無理な拡張を進めているということだ。アリババは今月初めにも米国のゲーム会社カバムに1億2000万ドルを投資することにし、6月にはモバイルブラウザ会社UCウェブの株式33%を19億ドルで取得した。これに対しニューヨークタイムズは「今後アリババ株に投資するには多くのリスクを甘受しなければならないだろう」と指摘した。
1カ月ぶりに再訪韓したアリババ会長、韓国のゲーム・映画市場狙う(1)