西欧で失敗した子会社型LCC、なぜアジアで設立ブーム?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.10 16:04
アジア圏では事情が違う。米国・欧州ではすでに消えたが、アジア・豪州などでは大手のLCC設立ラッシュが続いている。豪カンタス航空、全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、シンガポール航空、タイ航空などが投資したLCCが注目される。韓進KALホールディングスが100%の株式を保有するジンエアーもここに含まれる。昨年3月に設立された香港初の格安航空会社、香港エクスプレス航空も海南航空が属するHNAグループの子会社だ。
ユン教授は「もう少し時間が経過しなければ分からないが、現在のところ成功している」とし「積極的に海外ニッチ市場を開拓し、親企業の経営・運航・整備ノウハウを伝授したのが、米国・欧州系LCCと違う点」と分析した。
国内LCC業界も成長の秘訣として路線の開拓を重視している。業界トップの済州航空は2012年9月に仁川-グアム路線を開設し、収益を出している。昨年だけで50万人以上を乗せた。国内旅行需要を正確に予測し、成功したのだ。ジンエアーは仁川-ビエンチャン(ラオス)路線に2012年3月から週2、3回ずつ就航している。国内航空会社では唯一のビエンチャン行きだ。ジンエアーの関係者は「ボーイング737機(座席約180席)を運航するが、今年の平均搭乗率は84%に達する」とし「代表的な路線発掘成功例」と話した。