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【時視各角】「ひょっこり大統領」=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.03 14:01
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平凡な30代の高校歴史教師が授業中に政府の腐敗を暴言で批判する。ある生徒が携帯電話でこっそりと撮影してユーチューブに載せると、国民的な支持を受け、あっという間に大統領に当選する。『国民のしもべ』(Sevant of the People)というウクライナの政治ドラマのストーリーだ。さらに驚くのは現実だ。そのコメディアン、ゼレンスキーが先週、ウクライナの大統領に当選してまもなく就任する。70%を超える圧倒的な支持でドラマの60%台の当選支持率を上回った。

テレビの中でも現実でも彼を大統領に導いたのは憤怒の力だ。少数特権層の言動と腐敗にうんざりしている国民だ。「ゼレンスキーが大統領になれば災難になる可能性が90%以上だが、それでも彼に投票する」という人が多かったという。現職大統領に恥を知れと彼を選択したという声も多かった。彼もそうで、今の大統領も5年前に腐敗の清算を前面に出して圧倒的な当選を果たした。しかし期待が失望に変わると、この「ひょっこり大統領」に打ち負かされた。

 
ドラマで大統領を演じたのが唯一の政治経歴というコメディアンが国を立て直すことができるかは未知数だ。否定的な見解が多い。人々はゼレンスキーが誰なのか、どのような変化を起こすのかよく知らない。ただ、そのような政治無経験が当選の秘訣だが、一切を変えてみようという動きは拡散傾向だ。米国やスロバキアが政界の外から大統領を選んだ。反体制政党「五つ星運動」を支持したイタリアの民心も脈絡が同じだ。

なぜそうなのか。国民の利益より自分の利益ばかり考えている政界に幻滅したからだ。コメディアンであれ不動産業者であれ「新商品」であってこそ浮上する。「私は正しくお前は正しくない」という政治文法に背を向け、今はライバル攻撃よりも自身を戯画する能力に感動を受けて熱狂する。現職大統領に向かって「私はあなたが失敗して生じた結果」と言ってパンチを飛ばすゼレンスキーだ。

残念で情けないのは韓国の政治でこそがゼレンスキーが嘲弄するコメディー政治に似ているという事実だ。他人の欠点ばかり見て自分の欠点を見ない二重基準のことだ。積弊清算の対象というものは「積弊」ではなく「敵牌」の場合が多い。無罪判決が出たパク・チャンジュ元陸軍大将、李永烈(イ・ヨンリョル)元ソウル中央地検長がそうだ。自分たちだけが無条件に正しいという見方のためだろう。パク元大将は「敵軍の捕虜になった感じだ」と語った。

政治を前に出して検察総長の抗命まで呼んだ高位公職者不正捜査処設置法や捜査権調整ファストトラックはウクライナのテレビにも出てこないコメディーだ。高位公職者不正捜査処設置法は大統領の側近と親戚、政府・与党議員の権力型不正に検察の捜査が鈍いところを補完しようという制度だ。ところが与党の今の法案はつぎはぎになっている。また高位公職者不正捜査処長は大統領が任命することになっている。第2の猟犬に向かう直行コースだ。「大統領の部隊」という声が出るのも理由がある。

高位公職者不正捜査処を設置して検察の捜査権を移せば権力者の不正と腐敗が一挙に解決するという考えは錯覚だ。政治的独立の確保、強大な権限統制案が先決課題となる。そのような案を最初から検察に適用すればよい。それが人事権だ。人事権さえ解決すれば猟犬という声を聞く検察も虎に戻すことができる。帝王的な大統領に決着をつけるというのがこの政府の確約だった。ろうそく精神だと言った。しかし言葉だけだ。「ひょっこり大統領」を狙う誰かが歓迎することだ。

テレビドラマの中のゼレンスキーは大統領就任演説で「政治は分からない。ただ、恥ずかしくない行動をすべきだということは分かる」と力説する。恥ずかしくないというのは言動が一致して自分の過ちに厳格ということだ。「怪物と戦う者はその過程で自らも怪物にならぬよう心せよ」とニーチェは言った。暴言を吐きながら身についてしまうということだ。言葉だけで実現することはない。きれいな手が健康をつくる。

チェ・サンヨン/論説委員

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