日本人の視線引きつける「小池劇場」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.25 13:06
決定的な瞬間は18日に小池氏とトーマス・バッハIOC会長が東京で行った会談だった。この日小池氏は、会談の冒頭発言だけを記者の前でした後に非公開で会談に入る慣例を完全に破り、会談全体を記者らに公開した。読売新聞は「直前に都がIOC側に要請し会談の様子がすべて公開された」と報道した。この日の会談で小池氏はバッハ会長に「東京五輪費用のために都民が大きな負担を感じている」として、これを減らしていくための案を説明し、バッハ会長から「費用を大きく減らせそうだ」と共感を引き出した。また、小池氏とバッハ会長は、東京都、日本政府、組織委員会、IOCが予算節減のための4者協議を設置する案にも合意した。132人の記者が見守る中で五輪予算論争の主導権を完全に自分の側に持ってきたのだ。
築地市場移転計画の無期限延期も「小池劇場」のパワーを見せる事例だ。日本最大の水産市場で東京の主要観光地でもある築地市場の移転問題は東京都民だけでなく日本国民の関心事だ。石原慎太郎元東京都知事が施設老朽化などを理由に2004年に初めて移転の必要性を提起してから10年にわたり激しい賛否論争が起き、結局2014年に東京都は今年11月までに築地市場を豊洲に移転することに決めた。