【コラム】韓国初の衛星搭載ロケット「羅老号」の成功を祈る
韓国初の衛星搭載ロケット「羅老号」(KSKV-I)の打ち上げ(30日)が半月後に迫った。 紆余曲折の末に迎える、国民が待ち望んだ日だ。 打ち上げ当日の天気が良いことを、液体酸素注入が順調にいくことを、長い旅の途中に燃料が変質しないことを、第1段ロケットのエンジンが問題なく作動することを、第1段・第2段ロケットが無事に分離することを、誘導航法制御装置がきちんと作動して人工衛星が第2段ロケットから問題なく分離すること、 そして何よりも「羅老号」打ち上げの成敗に関係なく国民の持続的な支援で宇宙技術が発展することを切実に祈願する。
宇宙事業は本質的に難しい。 自動車の部品数が約1万個であるのに対し、ロケットには約30万個の部品が入る。 このように多くの部品をきちんと作動させる能力はまさにその国の科学技術力だ。 したがって宇宙事業の成果で一つの国の技術レベルが端的に評価される。 韓国も「羅老号」を打ち上げることで世界技術五輪にデビューすることになる。
しかし宇宙技術は失敗のリスクも高いということを知る必要がある。 米国・ロシア・日本など宇宙先進国は自国ロケットブランドを持つまで莫大な時間と予算を投資し、何度も失敗を克服した末に自国のロケットを保有した。 米国のロケット研究は1910年、ロバート・ゴダード博士によって始められた。 第2次世界大戦後、ドイツのフォン・ブラウン博士が率いるペネニュンデチームを連れてきて本格的な開発を始めた。失敗を繰り返したが、57年末、小さな人工衛星を軌道に乗せるのに成功した。 ロシアは40年ごろロケット開発を始めた。 第2次世界大戦の終戦後、ドイツに残っているペネニュンデチームチームを連れてきて本格的に開発したが、57年の人工衛星スプートニク1号の成功まで約15年かかった。 ヨーロッパでは第2次世界大戦後、英国が真っ先に宇宙開発事業を始めたが、宇宙進入には失敗を繰り返した。 75年に欧州宇宙機関(European Space Agency)が設立され、88年に初めて人工衛星を軌道に乗せた。