【コラム】所得水準とは別にある飲食店の衛生レベル=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.24 17:23
イタリアに留学した時のことだ。韓国人観光客がものすごく集中していたが、彼らが食べるものは実にひどい場合が多かった。その方々にとっては『特別食』だとして召し上がっていたイタリアの食事の格が、とても絶望的なものに見えたからだ。いい加減に作って売りさばく下品な安物の食堂に韓国人が集まっていた。そしてぶつぶつ文句を言ってイタリアの人々が絶対食べないようなレベルのピザやスパゲティを食べていた。ずっとしかめっ面をしながらだ。彼らは初めて味わう本場のイタリアの食べ物がもともとそういうものだと思って深く失望した。それは彼らが戻ってきて話す言葉で明らかだった。「イタリアの食べ物は、本当にひどかったですよ」。
こういう話を聞いたイタリア政府が腹を立てた。無許可の観光ガイドを取り締まり始めた。イタリアの食べ物は知ってのとおり世界的においしい食べ物として有名になったのではなかったか。それなのに唯一韓国人観光客だけが、なぜまずいと不満を吐露するのか。理由をよく探してみれば一つに集約された。旅行ツアー商品の価格があまりにも安いということだった。ダンピング価格で買収した観光客に、質が良い食べ物を食べさせる可能性はほとんどなかった。その旅行代を払った観光客に、イタリアの食事はとても食べられないもの、下品なサービスの食堂や人々だと認識させた。それでも1人あたり国民所得が3万ドルという国では恥辱的なことだった。イタリア当局が取り締まりの刀を抜いたのは当然だった。