【グローバルアイ】対日議員外交のMr.韓国は誰か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.23 10:49
米国のニクソン・フォード政権の外交指令塔ヘンリー・キッシンジャーは西欧との政策調整に苦労したという。各国の利害衝突のためだった。キッシンジャーは「欧州でMr.米国と通話するには大統領の番号にダイヤルすればよい。欧州には一つの電話があるのか」と尋ねた。Mr.欧州がいないため外交が難しいという吐露だった。4・13総選挙をきっかけに韓国政界・官界から知日派が次々と退き、議会の権力が分散されたために思い浮かんだエピソードだ。
最近、日本の知韓派政治家の対韓国議員外交に対する悩みが少なくない雰囲気だ。16日、韓日議会未来対話に出席するために訪日した鄭義和(チョン・ウィファ)国会議長と与野党議員のために大島理森衆院議長が主宰した夕食会場で、日本の議員は複雑な心境を表した。鄭義和議長は「その間、李丙ギ(イ・ビョンギ)前大統領秘書室長、柳興洙(ユ・フンス)駐日大使、金泰煥(キム・テファン)議員が『三角編隊』としてうまく処理してきたが、退くことについて私と沈允肇(シム・ユンジョ)議員を含めて残念だという話をした」と明らかにした。李丙ギ前室長は最近、退いたし、柳興洙大使は辞意を表明した状態だ。韓日議員連盟会長代行の金泰煥議員は総選挙で落選し、元外交官の連盟常任幹事である沈允肇議員も2回目の当選はならなかった。日韓議員連盟会長の額賀福志郎議員と河村建夫幹事長が特に残念で心配だという反応を見せたという。両議員は金泰煥会長代行とよく電話をする。額賀議員は自民党内の派閥の会長で、河村幹事長は同じ山口県出身の安倍晋三首相と親しい。