【コラム】「強いドル=通貨危機の思い出」は忘れてもいい=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.23 11:16
ドルが強まっている。この6カ月で約20%上がった。米国の主要貿易パートナーの通貨と比べてだ。このように短期間にドルが高騰するケースは珍しい。1980年と95年のドル高が現在と似ていただけだ。
そのためか陰鬱な思い出がよみがえっている。新興国の「通貨危機の思い出」だ。80年には南米の対外債務危機だった。95年にはメキシコ事態とアジア金融危機だった。クレディスイスの陶冬中国担当首席エコノミストは、「力を得たドルは抑えられた力を噴出する巨大な恐竜のように世界経済の地形のうち弱い所をなめ尽くした」と話した。
ひとつの経験が2回以上繰り返されれば法則と認識されたりする。このところ内外の専門家が米連邦準備制度理事会(FRB)の声明書の文言ひとつひとつに、いつになく敏感に反応する理由だ。FRBが基準金利を引き上げる意向を強く示すほどドルの価値が上がり、その時ごとに新興国の通貨危機の思い出がさらに鮮明になる。