【コラム】「ちょっとかわいそうな韓国経済」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.25 09:16
ところが今年に入って「経済活性化」が政府の経済関連政策を通称する言葉にそっと変わり始めた。今年の経済運用計画の傍点が労働・金融・公共・教育の4大部門の改革につけられてからだ。通常の用語解釈に従うならいわゆる4大改革のような構造改革は「経済活性化」には含まれにくい政策で、ある意味では「経済活性化」から外れる側面もある。ところがいきなり「経済活性化」が短期的な景気回復と中長期的な構造改革をすべて合わせた経済政策の万能目標になってしまった。そして経済活性化に邁進しようというのでこんがらがるのだ。
このところ崔副首相は4大改革ばかりを強調している。景気回復に対する言及は努めて避け、「4大改革なくして韓国の未来はない」とし、「(政府は)今年ここに死活を賭けている」と話す。崔副首相はむしろ「国民がまだ過去の高度成長期に対する期待を持っているならば、いまやそのような時期は永遠に来ないという“不都合な真実”を認めなければならない」とまで話す。それとともに政府が人為的に成長率を引き上げるより、構造改革を通じて民間部門の成長潜在力を高めるのに政策の焦点を合わせるという。事実上短期的な景気回復は断念するという言葉と変わらない。こうした脈絡から見れば「経済活性化」はいまや本来の意味である景気浮揚の意味は完全に色あせ、長期的な成長潜在力を高めるための構造改革という意味に変貌したことになる。同じ用語がわずか1年間でこのように別の意味で使われることもあるということに驚くばかりだ。