29日午後、ソウル市庁駅の階段でアン・ドクスンさん(71、女性)が涙を流していた。 4歳の孫の手を握ってアンさんは京畿道(キョンギド)安山市(アンサンシ)からバスに乗ってきた。 アンさんはハンナラ党支持者と言った。 盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領を支持したことはないという。 「あまりにも惜しい人を失ったのが悲しかった」と語った。 アンさんは「政治的な考えは違うが、これほど庶民的で人間的な大統領がいるだろうか。その人間性を認めているからこれほど大勢の人が集まっているのではないだろうか」と話した。
盧前大統領の最後の道を見守るためにソウル都心に集まった市民には年齢の壁も政治の色もなかった。 手を握り合った20代のカップルも、子どもを連れてきた40代の家長も、涙を流して遺体を運ぶ行列を眺めた。