福島原発事故から1年、韓国原発メッカへ行く(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.08 17:57
原発の最も大きな長所は安くて安定した電力、クリーン生産だ。 2010年を基準に原子力の発電単価は1キロワット時当たり39.7ウォンで、石炭(60.8ウォン)、石油(187.8ウォン)などの化石燃料に比べてはるかに安い。 一方、温室効果ガスの排出は化石燃料より少ない。 電力生産の全過程で発生する二酸化炭素排出係数(10)は石炭(991)、石油(782)とは比較にならない。 しかしこうした長所はすべて安全を前提としている。 東日本大地震とその後の原発事故で発生した経済的被害は300兆ウォン以上と推算されている。 エネルギー経済研究院のイ・グンデ研究委員は「結局、原発の経済性は安全性が支える。特に予想を超える天災地変が発生した場合でも適切に対応できるように準備しておくことが重要」と述べた。
この1年間、韓国政府と韓国水力原子力は対策の準備に腐心した。 福島原発事故の直後、外部専門家ら73人が参加した安全点検が実施された。 診断結果に基づいて出された補完措置は今年から本格施行される。