国家は土地と主権、人の3つの要素で構成される。帝国主義の弊害を経験した現代世界で外国の領土を侵略するとか主権を奪うことは簡単にできない。したがって国家が国家の能力を上げるためには「人」の能力を上げることから方法を探さなければならない。国家の仕事の核心は国民の質を上げることだ。人口減少時代に出産を奨励し、教育競争力を上げるために国力を集中させることも、すべて国民の能力を育て、国家の能力を上げるためだ。
こうした観点で李明博(イ・ミョンバク)政府が二重国籍許容問題を国家の課題として掲げたことはいいことである。国家競争力強化委員会は「優秀人材の国外流出を防ぎ、外国の優秀な人材を誘致するため、二重国籍を制限的に許容する案を推進する」と大統領に報告した。7月まで公聴会を開き、11月まで立法案を準備し、国会に提出するという日程も提示した。