オーストラリアで俳優イ・ドンゴンさんの弟（２１）を殺害した容疑者は、巨大暴力団組織『三合会』と似た中国系新興組織の一員であると推測されると、現地警察が伝えた。

２５日（現地時間）のシドニー・モーニングヘラルド紙は「警察が調査した結果、容疑者は暴力団組織『Ｙｅｅ Ｔｏｎｇ』の一員であることが明らかになった」とし「『Ｙｅｅ Ｔｏｎｇ』は『三合会』と（犯罪類型が）似ており、主に１０代後半から２０代前半の若い年齢層で構成されている」と報じた。

イさんは２０日午前１時ごろ（現地時間）、リバプール通りのワールドスクエア・ショッピングセンター近くでソンさん（２４）と一緒にいたところ、２人の中国系青年に刃物で刺され死亡した。ソンさんは重傷を負い、病院で治療を受けている。

「Ｙｅｅ Ｔｏｎｇ」はシドニーの繁華街ジョージ・リバプール・ゴールバン・ピット・ストリートなどのワールドスクエアセンター周辺を本拠地とし、主に深夜の時間帯に活動していたことが明らかになった。「Ｙｅｅ Ｔｏｎｇ」の構成員が何人かはまだ分かっていない。

ニューサウスウェールズス州のアジア犯罪担当班がオーストラリア移民省に問い合わせた結果、容疑者は入国する際に学生ビザを所持し、事件前日（１９日）に追放命令を受けていたという。