<NYフィル平壌公演に隠されたコード>④「アルルの女」は金正日?
ニューヨークフィル・ハーモニック・オーケストラが平壌(ピョンヤン)で演奏した曲のうち、バーンスタインのオペレッタ「キャンディード」とアンコール曲で演奏したビゼーの「アルルの女」の「ファランドール」は、米国・民主主義・市場経済などと特に関係はない。 しかし詳細にみると、おもしろい意味が見えてくる。
◇「アルルの女性」は出てこない金正日委員長?=ビゼーの「アルルの女」は、アルフォンス・ドーデの演劇「アルルの女」を上演する際、劇音楽として使用する要領で作曲されたものだ。 単独で演奏される目的ではないこういう曲を‘付随音楽’(incidental music)という。 しかしこの曲は組曲であり、演奏会用の音楽として広く演奏されている。