産婦人科の医師李(イ、40)某さんは時々妊娠中絶手術をする。主に20~30代の女性だ。胎児に特別な異常があるわけではない。数年前まで李さんは、配偶者や産婦に遺伝的な疾患がある場合にのみ中絶手術を行ってきた。李さんは「ほかの病院はみな(中絶手術を)するのに、うちの病院だけやらないというわけにはいかない」とし「不法の場合が多いが、処罰を心配したことはない」と話した。李さんは「人工妊娠中絶は健保が適用されない“非給与”の対象なので、手術時にカルテを作っておき、関係機関に報告しなければ問題にならない」と説明した。
国内では中絶が原則的に禁止されている。父母に遺伝的な疾患があったり性的暴行や近親相姦による妊娠など例外的な場合に限って中絶が許容される。しかし胎児の父母が希望さえすれば簡単に中絶できてしまう。