法隆寺の火災では金堂壁画失う…世界の文化遺産被害事例
20世紀に入って大きく注目された文化財消失事件として1949年1月26日、日本奈良県所在の千年の古刹法隆寺金堂の火災がある。解体修理工事中に起きた火災によって金堂の壁画(写真中央)が一瞬にして消えた。翌年7月2日には京都の鹿苑寺内の舎利殿(金閣、写真上)が全焼した。日本列島に衝撃が走ったこの火災の原因は20代の修行僧の放火だと明らかになった。現在の金閣寺は55年に復元されたものだ。続いた文化財消失に日本政府は「文化財保護法」を制定、法隆寺火災が起きた1月26日を“文化財防火デー”として宣布した。