昨年12月初め、乗客230人を乗せた国内航空会社の北京行き航空機が滑走路に出ようとする瞬間だった。 客席から中年女性の声が聞こえた。 「お願いですから私を降ろしてください。 息苦しくて我慢できません」。40代の女性乗客は「飛行機のドアが閉まった直後、目まいがして息苦しくなった」とし、機内から出してほしいと訴えた。
狭い場所やふさがった空間で発作を起こす閉鎖恐怖症の患者だった。 症状が激しくなれば意識を失うこともある。 機長は管制塔と相談した後、搭乗橋に引き返した。 苦痛を訴えた乗客は荷物を持って急いで飛行機から出た。