鄭雲燦(チョン・ウンチャン)元ソウル大総長が大統領選挙出馬をあきらめたことは、いくつかの教訓を与えている。 大統領選街道に足を踏み入れた走者や、これから指導者になろうという野望を抱いている若者は、鄭雲燦氏の挫折を銘記しなければならないだろう。
一国を率いる大統領になるのは難しく厳粛なことだ。 鄭氏は著名な経済学者であり、この国の最高知性といわれるソウル大総長出身だ。 彼は知識人だった。 総長時代には大学入試・教育政策などをめぐり盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と対立した。 こうした点から識者層と政界では彼を有力な与党圏の候補として取り上げた。 しかし民心は違った。 彼を支持する人は100人中1-2人だった。 なぜそうなったのか。