ＭＢＣ崔文洵（チェ・ムンスン）社長は７日、役員会議で「地位にこだわらないで、最善をつくして事態を収拾する」とし「２月の株主総会で評価を受ける」と明らかにした。

『ＰＤ手帳』制作陣の脅迫・懐柔性取材波紋が広がり、崔社長が自分の去就問題について言及したのは今回が初めてだ。ＭＢＣのある関係者は「ＭＢＣがとても難しい状況であることから内部結束を強化し、事態の収拾に全力を上げるという意志を明らかにした」と述べた。

ＭＢＣはほかの番組の視聴率まで落ちるなど苦戦している。インターネットでも「視聴拒否運動」が拡散している。ＭＢＣ看板ニュースである「ニュースデスク」は６日の視聴率が５．８％まで下落した（ＴＮＳメディアコリア）。これはＫＢＳ「ニュース９」（２３．６％）の４分の１水準にすぎない上、ＳＢＳ「８ニュース」の９％よりも３．２ポイント低い数値だ。

一方、ソウル中央地検は黄禹錫（ファン・ウソック）教授の幹細胞研究報道に関し、名誉棄損と業務妨害の容疑で告発状が届け出られたＭＢＣ『ＰＤ手帳』事件について７日、刑事２部が捜査に乗り出した。

検察関係者は「告発状検討と告発人の調査など通常的な手続きによって捜査を始める」とし「捜査は告発された名誉棄損と業務妨害に限定して行う」と明らかにした。名誉棄損罪が反意思不罰罪であることに関して、この関係者は「黄教授側で特別な意思を明らかにした場合にだけ捜査を中断する」と付け加えた。