79年にフランス・パリ付近の養鶏場で殺害されたものとされていた金炯旭(キム・ヒョンウック、当時54歳)元中央情報部長が、パリではなくサウジアラビアのダーランで行方不明になった、という米国務省の文書が20日、公開された。
米ニューヨークの韓国(ハングック)日報はこの日、秘密解除された米国務省の「週間動向報告書・韓国版(Weekly Status Report-Korea)」を入手し公開した。80年2月29日に発刊された同文書は「金氏(元中央情報部長)は、韓国人男性1人と10月9日にパリを発ち、スイス・チューリヒを経由、サウジアラビア・ダーラン入りしたのが確実だ。しかし、そこからの行方が分からない」としている。